僕は友達が少ないを見た

僕は友達が少ない』(アニメ)を見た。

僕は友達が少ない (MF文庫J)

僕は友達が少ない (MF文庫J)

概要主人公は隣人部という名の部活に所属し、友達がいない者どうし、目的意識を持って活動する。
「誰とでも、いかなる時も臨機応変に行動できるように準備しておく」ことを活動理念に掲げ、友達を作るために試行錯誤する。
誰かと仲良くなるには、ただ一緒にいるだけよりも、目的意識を持って時間・空間を共有することが重要だと考えられる。
そのため、誰かに話しかけて友達を作るより、部活動という活動空間を作り、一緒に活動する方が友達を作りやすい。
よく考えられている作品だと思う。

感想マンガやアニメでよくありそうな特徴を持つキャラクターばかりだが、そのような人種が人間関係で悩むとしたらどうなるのか。部活動を通じて物語にする。そんな感じに見えた。
プール、海で合宿、お祭り、花火、学園祭、ゲーム、アニメ鑑賞、買い物、誕生日パーティ、闇鍋などなど。
見ていて痛々しい時もあったけど、結果的にはどれも理由さえあれば行うことができることばかりだ。
友達がいない人は、このどれも行うことができない。だけど、部活動という理由があれば、それも難なく活動することができる。


普通なら、「一緒に活動する」⇒「仲良くなる」⇒「(集団の中で)特に仲良くなったもの同士で一緒に行動する」という流れになる。
仲良くなるためには、何らかの共通点が必要になる。
・関心が一致している。
・住んでいる場所が一致してる。
・学んでいることが一致している。
・所属している会社が一致している。
一緒に活動するためには、時間や空間を共有して、なおかつ話す機会(理由)が存在する必要がある。
長ければ長いほど、仲良くなる機会は増えるが、ただ時間があれば仲良くなれるという物でもない。
お互いの価値観を認め合い、(価値観が合わないことにより)否定することはあっても理解できるのであれば、許容できる。
相手を理解するためには、話を聞く必要がある。


まとめ久しぶりに面白いアニメを見た気がする。
そういうわけで、気になったこと・参考になったことを箇条書きにしておわる。
・活動履歴とは、特定の行動軸に基づいて行動履歴をつけること。(友達を一人作った。海に行った。などなど)
・⇒軸さえはっきりしていれば、いろんな行動履歴を作ることができる。

・部活動を作ることで、行動指針を共有して、複数人で活動することができる。
・⇒行動指針(哲学・理念)を作り、それを行動・活動レベルにまで落とし込めば、誰かと一緒に行動することができる。
・⇒ただし、参加してもらうにはどうすればいいのか。公開するにはどうすればいいのかも合わせて考える必要がある。

・自分から話さなければ、誰もわかってくれない。理解される機会すら、自分から作らなければやってこない。
・イマジナリーフレンドは絶対に裏切らない。

・友達がいないのは苦痛じゃない。友達がいないことに対して蔑む目で見られたくないだけ。
・⇒スーパーを一人で過ごすのは気にならないけど、休み時間や飲み会で(狭い空間で)一人でいると苦痛になることがある。
・⇒話していることが常識になっている空間で一人でいると、どうしても気にしてしまうからだ。
・⇒他の人が一人しかいなかったり、一人が散在しているのなら気にならない。でも、複数人のグループが近くにいて、しかもそのグループが自分を認識している状態が嫌だ。

・隣人部のような活動を作ってみたい。所属してみたい。
・⇒必要にかられて積極的に参加しているというのがポイント。無気力系ニートだと、めんどくさいからいいや、というように行動しない可能性がある。
・⇒所属するだけでは意味がない。活動理念に賛同し、積極的に行動できるかどうかがポイントになる。
・⇒そういう意味では、活動を避けている節がある。これは仕方ないのかもしれない。でも、無理なく参加できるというのがポイントなのかも。

・相手の好意に気づいておきながら、場を壊すのが嫌なので気づかない振りをすることがある。
・⇒単に優柔不断なだけかもしれない。だけど、決断するのが嫌だから逃げてしまう。何故嫌なのか。自分の行動に責任が持てないから。ヘタレだから。

・それぞれ役割がある。存在するだけでも場を和ませることがある。
・持てる能力を活かすだけで、組織として円滑に働く場合がある。
・行動した結果、どんな成果を期待しているのか。それがはっきりとわかっていれば、お金以外でも行動することができる。
・考えてしまって行動できなくなるというのは、とても自然なこと。できる人は、考えるまでもなく行動に移している。できないから、考えてしまうと言える。


それにしても、とても面白かった。